武島内科クリニック

042-338-5665
多摩市落合3-11-3 (青木葉通り沿い)

院長コラム(2017年)

 院長コラムは、多摩ニュータウンエリアの地域情報紙「週刊もしもししんぶん」に寄稿した記事をまとめたものです。過去5年分の記事を掲載しておりますが、バックナンバーに関して、内容の見直しや加筆・修正はしておりません。そのため情報が古かったり、現代の常識と異なる内容が書かれている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

風邪にかかったかなと思ったら(2017年12月)

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 12月、早いもので今年もあとわずか。ここ1~2年秋が短く冬の訪れが早い気がします。私は冬用タイヤに早々に交換し日々の往診に支障の無いように備えています。さて、今年はインフルエンザワクチンの不足で大変ご迷惑をおかけしました。病院にかかりつけの習慣の無い方、特に20~40代の方の接種不足を心配しております。インフルエンザを含め風邪にかかったかなと思ったら、後頚部のでっぱりと肩甲骨周辺に、湿布を貼ってください。更に首の回りにタオルを巻き、重ね着をし、葛根湯又は麻黄湯をお湯とともに飲んでください。熱いお茶、可能なら生姜湯を飲むと発汗とともに全身のだるさが取れます。風邪の極初期にはこのような民間療法もよく効きます。サウナに入るのも良いでしょう。しかし、次第に進行してくると逆効果。十分な睡眠、ヘルストロン、漢方薬で体調を整えましょう。

インフルエンザ予防(2017年11月)

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 冬の病の代表といったらインフルエンザです。今年は、ワクチンの極端な供給不足となってしまいました。一説によると例年よりも250万本位少ないとの話もあります。12月頃にならないと正確な情報が得られないかも知れません。ご迷惑お掛け致します。無いなら無いで、手を子招いていても仕方ありません。基本的な予防を実行するのみです。即ち、マスク、手洗い、人混みを避ける、睡眠を十分にとる、運動をする、です。寝不足は一発で風邪をひきます。昼間仕事をしている方は、昼休み等に時間があれば、是非仮眠をとってください。疲労は筋肉の凝りとなって現れます。マッサージ、サウナ、ヘルストロンは筋肉の凝りを和らげ疲れを取り除いてくれます。年末にかけて毎日の飲み会での食べ過ぎは胃腸が悲鳴をあげて蠕動運動が減少します。鍼治療も効果的です。お試しください。

秋と肥満(2017年10月)

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 秋は防災訓練の月です。災害時は、過去の経験から少なくとも3日間は自助努力で生きねばならないようです。水の確保とトイレが最も重要になるため、今から備えておくのが大切ですね。さて、食欲とスポーツの秋ですが、中年太りは基礎代謝の低下にもかかわらず食事量が若い頃と同じ場合、摂取が消費力カロリーを超えてしまうため肥満になります。運動習慣は1日30分以上を週2回以上実施し1年間継続している場合を指しますが、我が国では1日最低1万歩以上の歩数を歩くことを推奨しているので、日頃からよく足を使い、身体をまめに動かすことが第一歩になります。肥満者は夜間に食べ過ぎてしまうパターンが多いようです。夜は仕事から解放され副交感神経が活発になるため吸収が盛んになります。お酒を飲むと更に増大します。夕食と酒の過剰摂取は注意したいですね。

身近な食中毒(2017年8月)

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 8月、暑い日々が続きます。夏は食べ物が腐りやすく食中毒への注意が必要です。有名な食中毒に腸炎ビブリオ菌が有ります。汚染された生魚を食して12時間以上経過すると下痢、腹痛を発症します。先日、新聞に出ていた中毒は現代を反映する興味あるものでした。それは甘いコーヒーや果汁飲料水の入ったペットボトルに直接口を付け何時間も常温で放置した場合の細菌の数を調べたものです。仕事場では冷蔵庫に保存が中々できないため、口を付けた飲みかけのまま放置していることはありがちです。口腔内は雑菌が多く存在するため(100万~1000万/ml)、常温で9時間以上放置すると繁殖します。一方、無糖のお茶、ミネラルウオータ-は影響が少ないようです。夏はペットボトル飲料水に口を付けたらすぐ飲みきるようにしましょう。食中毒の三原則は、菌をつけない、ふやさない、殺菌、です。

アーサー・C・クラークのような世界(2017年7月)

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 7月、寝苦しい夜はアイス枕、扇風機、クーラーを利用してください。クーラーが苦手な人は冷水で体を冷やすのも良いです。
ところで外来には、さまざまな職業の方が見えます。当院は青木葉通り沿いにあるため通りすがりの患者さんも多いのです。会社員、自営業、音楽家、格闘家、スポーツ選手、芸能関係の人など。以前夜勤の仕事をしている方が来院されました。研究者風の容貌で夜勤? 気になって図々しくお聞きしたところ、人工衛星をコントロールしていると言われ思わず、「じっ、人工衛生…!? ガーン!!」。いやぁ、SFの世界ですね〜。さて、夏バテ防止にビタミンB、Cは沢山とってください。私は空手の稽古の時に、塩、糖、そしてシークワーサーをタップリ入れた手作りジュースを冷やして飲んでいます。お試しを。疲れて食欲不振には点滴、ヘルストロンが効果あります。

100万ボルトのヘルストロンのお話(2017年6月)

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 6月、梅雨になると身体が重い、怠いという方はいらっしゃいますか? 水の性質は低いところに集まり冷たいため、身体の中でも足が浮腫んだり、冷えたりします。私は梅雨の影響というより、年齢も50代後半になると時に鎧を被ったように身体中が怠いのです。マッサージをすると良いのですが翌日には効果が薄れます。そんな時、当院に通院中のある方のお話。40年ほど前、港区の白寿診療所に高電位治療器、通称ヘルストロンがあり、100万ボルトが体験できたそうです。当時その方のお母様は70歳、雷のような衝撃を受けた翌日から1ヶ月は、17歳に戻ったように身体が軽かったそうです。今はこの診療所も100万ボルトも存在しませんが、当院にある3万ボルトも20分間乗ると鎧のような重みが取れ、元気になります。高電圧と老化の関係、細胞レベルではどうなっているのでしょう。不思議です。

終末期への準備(2017年5月)

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 5月、長い冬が終り春真っ盛り。今寄稿中のこの時期、桜が綺麗に咲いています。風が吹く度に舞う桜は胸に沁みます。日本を象徴する花ですね。
さて、先日新聞に終末期患者に対する救急隊員の対応として、心肺停止後の蘇生処置不要を事前に書面で残している場合はかかりつけ医へ確認した上で処置は中止するとありました。しかしながら、容態の急変時に慌てて救急車を呼んでしまった時は救急隊員の心肺蘇生が必要となることはあり、その上でかかりつけ医の判断が必要となります。今から50年前は自宅で出産、死亡はごく普通でした。その後病院が増えて病気になると入院が当たり前の時代になりました。今は増え続ける医療費の削減の為再び昔の医療が見直されています。かかりつけ医と在宅の患者さんとの信頼関係が大切です。自宅で最期を迎えたい方はご相談ください。医療は激動の時代ですね。

体内リズムを保つ(2017年4月)

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 4月、春眠暁を覚えず。春は眠いです。徐々に気温が上がっていくと身体は気持ちが良いのでしょう。私たちの身体は朝目覚めると日光が光信号となり脳に届き体内時計のリズムを調整します。交感神経を活性化するために血圧を上げ、血糖値を上昇させるホルモンを分泌し活動しやすくします。春は昇進、転勤、入学で不慣れな生活になりストレスを受けやすく、また最近では、スマホを夜中まで凝視したりコンビニに行き強い光を浴びるとかえって興奮してしまい、中々眠れなくなり、朝寝坊や午前中頭がボーッとなったりします。体内時計のリズムを保つためにも、夜寝る前は熱い風呂に入らない、コンビニは深夜は避ける、スマホは凝視しない、夜更かししない事が重要です。
ただし、冷水浴は火照った身体を冷やしてくれます。花粉症が辛い人は抗アレルギー薬、漢方薬を処方致します。

花粉対策と産業医の役割(2017年3月)

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 花粉症の季節。マスクやメガネを着用すると、花粉の数が着用前後で3分の1に減少するそうです。また、現在発症がなくても長期間の花粉の暴露により異物と見なされ発症します。天気のよい日の外出では必ずマスク、メガネで予防しましょう。
また、鼻腔内に付着している花粉、異物を塩水で洗い流すのも有効です。簡単な鼻腔洗浄機器が有るので、ご相談ください。
さて、春の病に鬱が有名です。転勤、昇級等により慣れない職場で精神的に負荷がかかります。日本では毎年3万人の自殺者があり、つい最近も長時間労働による自殺が問題となりました。50人以上の従業員を抱える事業所は産業医を置き、月に100時間以上の残業が発生した場合は、産業医に相談する義務が有ります。産業医はメンタルヘルスと職員の健康診断の指導を受持ち労働者の心と身体の健康維持に努めます。私も産業医歴20年です。

凍った路面で後方に転倒したら(2017年2月)

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 2月、雪のシーズンですが、一番怖いのは翌日の路面です。東京では革靴を履く人が多いので、靴底が滑らないビス付のゴムバンドを着けると良いですね。不覚にも後方に転倒すると後頭部を強打するので大変危険です。私は空手以外に合気道も修行しているため、後ろ受け身は日頃から練習しています。もしも後方に転倒した時はとっさにおへそを見て背中、両肩を猫のように丸めて下さい。頭の中で球体をイメージするのです。可能なら両腕を広げ地面に接触する部分を分散すればダメージは最小限度になるでしょう。私の通う百草園の一心館道場のS先輩の受身は実に見事です!
花粉症の時期が近づいてきました。43℃の熱い風呂で10分我慢して、冷水シャワーを1分間浴びると、この時期が最高に効きます。副腎を鍛えアレルギーを抑えるのです。当院のヘルストロンも老化防止に良いですよ。

のがれの呼吸(2017年1月)

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 新年あけましておめでとうございます。私は四駆のスタッドレスタイヤで往診に備えています。本年もどうぞ宜しく。
さて、インフルエンザですが、もうワクチンを打ったから大丈夫と考えている方、睡眠不足、極度のストレスで免疫力が低下すると発症する可能性があります。十分な睡眠と身体の保温に努めてください。日産厚生会玉川病院の坂田先生は息をゆっくりと長く吐く深い呼吸を提唱しています(日本経済新聞)。意識的に横隔膜とお腹の呼吸筋を動かし、自律神経のバランスを保つというものです。現代人はパソコンによる猫背によって呼吸が浅くなり、呼吸筋の衰えが心配されます。私が修行中の空手では、激しい動きの後に必ず「のがれの呼吸」と呼ばれる呼吸で整えます。丹田中心の腹式呼吸で平常心を保ち、無の境地、すなわち筋肉の余分な力、交感神経の興奮を抑えるのに役立ちます。日本武道は素晴らしい!!

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