院長のコラム
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病院改革4
子は親を見て育つと昔から言います。小さい時などは親の苦労などはこれっぽっちも考えたことなどありません。しかし、結婚して子どもをもうけ育てていく過程で生きていくのがいかに大変かわかってきます。私は父親のもとから離れ、新天地で開業し今日に至ります。その間良いことも悪いことも含め様々な経験をしました。しかし、子どもの頃見た父親を未だに越すことが出来ません。車も使えない大雪の日の深夜、しんしんと降る静寂な雪の夜道を歩いて往診する姿、抗生剤のショックで事故があった時、パトカーから降りる父親の姿、医者は神様じゃないと患者に怒っていた記憶など、決して泣き言も言わず仕事をしていた姿は今も焼きついてます。怖い存在でしたが、父もそれなりに緊張していたのでしょう。私が経験した苦労などたいしたことが無いのかもと思えます。
病院改革3
今日の自分に影響を与えた子どもの頃の出来事があります。小学校1〜2年生の頃のある夕方、血だらけの子どもを抱えた母親が突然家に飛び込み「先生〜!先生〜!助けてください〜。車にはねられたんです」驚いて見ると子供は頭がぱっくりと割れて「痛いよ〜。痛いよ〜」と泣き叫んでいました。昔は脳外科専門の病院など無く紹介先の病院に着く前にその子は亡くなったそうです。時々今でも思い出します。この事件の前後「川でおぼれた子どもが引き上げられたので、すぐ来てくれ」と連絡が入り兄と私は父の車に同乗しました。私は怖くて川を渡ることができませんでしたが、一つ違いの兄は父と一緒に行きました。が、既におぼれた子どもは息を引き取っていました。数年後兄が同じ運命をたどるとは夢にも思いませんでした。40年も前のことですが忘れない出来事です。
病院改革2
今回も前号の続きです。昭和40年代は既に国民皆保険の時代でした。日本医師会は武見太郎氏を筆頭に絶大な勢力を保っていました。一方、我が父は政治経済には全くといっていいほど興味がなく相変わらず村民のために休みなく働いてました。それは、今は亡き祖母の影響が強かったと思われます。同じく医者だった祖父は東北医専を卒業後上京し、一時町医者をしていたそうです。その後郷里に戻り家を継いだのですが、風邪をひいて大層調子が悪かった大雨の夜、家人が止めるのも振り切り往診に出かけそれが元で肺炎になり、45歳の若さでこの世を去りました。一家の大黒柱に先立たれた祖母は自ら畑に出てお金を稼ぎ、父を医者にしました。父はそんな祖母の苦労を知ってか、家という存在と自分達を助けてくれた村民を守るのが自らの使命と思ったに相違ありません。
病院改革
今回は私事で恐縮です。現在国の借金は膨大になっており、その影響が医療にも及んできました。その結果、病院が減少してきているのです。したがって、通院できない患者さんは路頭に迷ってしまいます。ところで、私の父は今も山村で開業医をしています。私が子どもの頃、大雨や降雪の日でも呼ばれれば深夜往診しました。日曜日も診療をやっていたので、父と旅行したり遊んだという記憶がほとんどありません。父も祖父が医者だったので、医者とはそういうものだと思っていると思います。私も開業して、医療の基本は患者さんに安心感を与えることだと実感していますが、父のように生涯を患者さんのために尽くすのは、相当な決意と努力が必要です。都会の中では人間関係が希薄になりがちですが、私自身、初心に戻り、地域のためにお役に立ちたいと思うこの頃です。
暑さと冷えの病
7月、暑い夏がやってきます。この時期は暑さのため冷水ばかり飲み、食欲が落ちこみます。加えて、冷房による冷えが加わり、体調がすぐれない人が増えます。まずは睡眠を沢山取り、体力を養うことです。脱水気味だからといって水分ばかりでは、体がだるくなります。電解質が入った飲料水も良いでしょう。塩分摂取の手軽なところでは梅干がお勧めです。もちろん高血圧症の方は注意が必要ですが、大量の汗をかいたのに、塩分摂取を控えるのは逆に危険です。また、この時期は、夜間に布団をはいでお腹を冷やし下痢をおこす人も多いのです。夜は腹巻をして体を冷えから守りましょう。どうしても冷えてお腹の調子が悪い方には、漢方薬をお勧めします。お腹や下半身を温め湿気を取り、冷えを改善させてくれます。10年来の下痢が漢方薬で軽快した人もいます。
梅雨と病
6月、梅雨の時期です。湿気で洗濯物が乾かず主婦泣かせの時期でもあります。この湿気が東洋医学では問題になります。
湿気が溜まり、関節が痛んだり、お腹が冷えて下痢をするなどの影響が出てきます。湿の性質は下に沈み、停滞しやすいのです。したがって、下肢の浮腫、湿疹、重だるいなどの症状が伴います。また、冷えを伴いやすくなります。
体に余分な水分が溜まっているかどうかを簡単に判断する方法は、舌を鏡で見ることです。湿が存在すると舌には厚い苔がびっしりと生えています。このような時は、湿を取る薬を使うと徐々に厚い苔が取れていきます。すなわち、梅雨の時期になると胃腸の調子が悪くなったり関節が痛んだりという方は、温めて、湿気を取ればよいのです。
「腹も身のうち」と昔から言います。冷やさないようにしてください。
漢方薬について
5月、初夏を感じさせるこの頃です。人は常に健康でありたいと思うものです。特に年齢を重ねるとその思いは強くなるようです。日頃から規則正しい生活をして食べ過ぎに注意し、よく歩くことが大切です。それでも病はついてまわります。そんな時は、漢方薬を服用することをお勧めしたいと思います。漢方薬は器質的疾患がない場合にはよい適応になります。病の状態があっていれば、即効性があることもしばしば経験しています。
「漢方薬は副作用がないから安心」という方がいらっしゃいますが、漢方も薬ですから副作用は存在します。その多くは胃腸障害です。私がお世話になった東邦大学大森病院東洋医学科教授三浦於菟先生によると副作用の80%は服用3日以内、長くても1週間以内に出現するようです。胃腸の弱い方は地黄、阿膠などは注意が必要でしょう。
花粉症(2)
春眠暁を覚えず。春は生命が息吹く季節です。温暖で過ごしやすい時期ですが花粉症の人にはつらい季節です。漢方薬は効果に時間がかかると多くの患者さんが言いますが、証が合えばよく効くものなのです。生薬の種類によっては、即効性のものもあります。麻黄は呼吸が苦しい時、鼻水がよく出る時に用いますが、花粉症薬としても使われます。葛根湯、小青竜湯などに含まれています。また、眠気を訴えないため自動車の運転や受験生にもお勧めです。お世話になった東邦大学大橋病院東洋医学科教授の三浦於菟先生は花粉症のタイプを3つに分類して薬を使い分けています。すなわち体が冷えた状態の寒証、逆に体が熱い状態の熱証、寒さと熱さが両方ある場合の寒熱両証です。それぞれの場合に体を温める薬、冷やす薬、両方の薬を同時に投与する場合があります。
花粉症
3月、待ちに待った春です。しかし花粉症の人には憂鬱な季節です。一般的にはスギ花粉が飛散する1ヶ月以上前から抗アレルギー剤を服用することとされています。できるだけ根気強く飲み続けることです。それでも現代薬に抵抗がある方には漢方薬をお勧めします。漢方薬は効き目が緩やかで長く飲まないと効果が出ないと思っている方が結構いらっしゃいますが、実際は漢方薬で軽快した人も多いのです。花粉症薬でよく知られている漢方薬に小青竜湯という薬があります。これは冷え性があって透明な鼻水が出る方に効果がありますが、中には舌、咽喉の発赤を伴う人もいらっしゃいます。この場合、体を冷やす漢方薬が効果的です。その中で冷えと熱が同時に存在するタイプがあることが私がお世話になった現東邦大大森病院東洋医学科三浦於菟先生の研究でわかっています。
インフルエンザ
インフルエンザが大流行したその年は、死亡率が著しく増えるという報告があります。世界的な規模で流行すると、世界の人口分布にまで影響を与えてしまうのです。
インフルエンザの型の流行を予測するのは、例年4月とやや早めです。これは、ワクチンの製造に時間がかかるためです。しかしその年、流行するかどうかの予測は大変難しいです。それはウイルスの型の問題もあったり、私たちの免疫の状態にもよるからです。現在予防に対してはワクチンがありますが、実際かかってしまった時は、抗ウイルス薬がわが国では好んで使われます。問題は、幼児に対して、解熱したからといって2〜3日投与で中止すると耐性ウイルスが生じやすいのです。これは、幼児には免疫がないためにウイルスが増加しやすいためと考えられています。(インフルエンザ危機・河岡義裕)
新型インフルエンザ2
明けましておめでとうございます。さて、新型インフルエンザの発生が叫ばれていますが、何故ウイルス学者はそう考えるのでしょうか? インフルエンザウイルスは新しい型が登場すると、それまで保っていたウイルスの勢力が消えてしまうという特性があるのです。過去にも例があるように1918年に世界的大流行を引き起こしたスペイン風邪は、その後40年間世界各地で流行した後、アジア風邪、香港風邪へととってかわっていったのです。現在のところこのメカニズムはよくわかっていませんが、古い型と新しい型のウイルスが争うと、必ず新しい型が従来の型を駆逐します。過去の経験からも春に小流行を繰り返した後、秋に爆発的大流行になるようです (インフルエンザ危機:河岡義裕)。ですからアジアの危険地域への旅行はできるだけ避けたほうが良さそうです。
新型インフルエンザ
インフルエンザの季節になってきました。インフルエンザウイルスはRNAウイルスのため、遺伝子を複製する時に間違いが生じやすいという特徴があります。その結果、姿の変化したウイルスがより強毒化することがあります。また、インフルエンザウイルスは他のRNAウイルスよりも非常に感染力が強いということです。従って容易に周囲のものに飛沫感染を起こしやすいのです。現在テレビ、新聞でアジアを中心に騒がれている鳥インフルエンザの危機はもう対岸の火事ではすまされない状態です。もし、人人感染が流行し始めたら、日本中がパニックになるだろうと専門家は予測しています。私達にとっては未知のウイルスですが、従来のようにマスク、手洗いに励み、人込みを避ける、十分な睡眠をとり免疫力を保つことが、新型インフルエンザ対策になりそうです。
癌と運動6
慢性的な酸素不足が癌発生に関与する説を唱えたのは、ドイツのワールブルクです。血液循環不足が慢性的に続く状態、例えばデスクワークでタバコを一日中ふかし、カロリーの高い食事をとり、運動をほとんどしない場合を指します。すなわち癌も生活習慣病の一種なのです。したがって、適度な持久運動と少食を心がけ、食後の十分な休息、運動は空腹時にすることが癌予防になります (小山内博労働科学研究所)。
私も、この11月で冷水浴を始めて1年になります。初めは寒くて気が重かったのですが、今はまだ水が生ぬるいせいか、1分間は冷水をかけられるようになっています。一番目覚しく変化したのは子どもです。風邪を引きにくくなったことでしょうか。引いても長引かなくなったのには驚いています。冷水浴とインフルエンザワクチンで冬を乗り切りたいですね。
癌と運動5
私達の体は60兆個もの細胞から構成され、各々1個の細胞には10万個の遺伝子が存在しているとされています。しかし、全ての遺伝子が活動しているわけではありません。中には休んでいる遺伝子もあります。活動中の遺伝子と休止中の遺伝子がお互いに規律を守り、勝手に増殖しないようにできているのです。以前胎児時代に活躍して今は休止中の遺伝子が、無酸素状態に陥った時に再び活発化し増殖するのが癌細胞だろうと考えられるのです (小山内博元労働科学研究所所長)。
AFP、CEAと呼ばれる癌のメルクマールの胎児性蛋白は生後急激に減少します。これは胎児時代に盛んに作られた蛋白質です。癌になると増加するのはやはり胎児時代の遺伝子が働いているためでしょう。さて、何故酸素不足が癌の発生に結びつくのでしょう。
次号へ続きます。
癌と運動4
「癌は細胞の酸素不足が引き金になる」ードイツの細胞生理学者ワールブルクは、何らかのきっかけで体が酸素不足に陥ると、胎児時代の遺伝子が活動する細胞へ変化し増殖を開始する、すなわち癌になる説を打ち立てています。癌細胞は殆ど酸素を使用しないことに注目しました。そこで彼は胎児に目をつけたのです。母体で受精した受精卵は数mgの大きさから、10ヶ月で約3kgにまで成長します。そのスピードはまさに癌細胞のようです。しかし、生まれたとたんその成長は鈍化し、体重が60kgになるまで約20年もかかります。胎児は母親の胎内では殆ど酸素を消費していません。出産後、酸素呼吸を開始します。何かのきっかけで再び酸素不足になると、酸素が不足しても生きていける胎児時代の遺伝子が活動し、増殖を開始するのです。(小山内博:元労働科学研究所)
癌と運動3
日本では、昭和40年代の高度成長と共に、胃癌発生率は減少していきました。これは機械化による労働負担の減少が考えられます。一方で、肺癌の比率は増加傾向に転じてきております。これは日本だけでなく米国にも同様の現象が見られます。1930年代、胃癌は癌全体の30%を占めていましたが、現在は2〜3%まで低下しました。日本人一般に通じるせかせかした生活と、米国のゆったりとした生活習慣の違いが表れているのかもしれません。肺癌に続き大腸癌も増加傾向にあります。肺癌と喫煙の関係が一般的に取りざたされていますが、1日20〜40本を数十年間吸っていても癌にならない人もおり、一概に喫煙が癌の原因だとは特定できていません。一方、運動不足による血液循環の悪化が関与していることは実験で証明されています。(小山内博元労働科学研究所)
癌と運動2
癌の原因には、化学物質、遺伝子説等がありますが、現在ピロリ菌と胃癌の関係がホットな話題です。我が国では40代以上の成人の70%にも及ぶ人にピロリ菌が存在するといわれています。この菌と食後の運動の疫学的調査は不明ですが、食後に強いストレスを受けたり興奮すると、消化中の胃の血液が分散して胃内は消化不良になり胃壁が損傷されやすくなります。したがって、食後は2〜3時間ゆっくり休息を取りたいものです。しかし現代はそんな悠長に休んではいられないため、少食にして胃内の消化量を減らせばよいのです。そうすることで消化不良や胃もたれを防止できます (小山内博元労働科学研究所)。以前は糖尿病の患者さんには食後の運動を勧め、実際に私も8年間食後のランニングを試みてきました。今は脂肪動員のための空腹時の運動に変えました。次号へ
癌と運動
日本人には、昔から胃癌が多いのは有名です。昭和30年の和歌山地方で、林業に携わる労働者に胃癌の発生率が極端に高かったという話があります。当時チェーンソーなどは無く、のこぎりで朝から晩まで木を切っていました。食事といえば茶がゆを100杯前後取り、休む時間もままならないうちに労働をしていたのです。しかし、そのうち機械化が進み、労働者の負担も減るとともに胃癌の発生も減少したといいます。そこには驚くべき視点がありました。それは茶がゆの成分が癌発生に影響したのではなく、食後十分な休息を取らずにきつい労働をした結果、血液が胃から筋肉へ流れ、そのため消化不良になり胃液が粘膜を傷つけるため、癌発生の要因になったというのです (小山内博元労働科学研究所)。つまり食後の休息が不十分だと胃癌が発生しやすいというのです。次号へ。
端午の節句
5月5日は端午の節句です。端午とは月の初めの午の日を意味し、音が同じで5日となり、奈良時代から続く行事です。5月は菖蒲が咲く時期で、昔からこの花は病気、災厄を防ぐ効果があるとされ、尚武や勝負と結びつき、丈夫な男子の誕生にお祝いする行事になっていったのです。
さて、花粉症も一段落しましたが、現代はアレルギー疾患と呼ばれるものがたくさん存在します。アレルギーは2回目以降異物が体内に侵入した時免疫が過剰に反応する状態ですが、体はうまくこの状態をコントロールします。これに関与するホルモンの一つに副腎ステロイドホルモンがあります。この分泌がうまく行われると過剰反応が抑えられ正常な免疫機構が働きます。冷水浴はその副腎を刺激しアレルギー性疾患を抑えてくれる可能性があるのです。冷水浴が子どもを元気にします。
副腎とアレルギーの関係2
湿疹、虫刺され、喘息発作のひどい時ステロイドホルモンを使うと効果てきめんですが、私たちには元々このステロイドホルモンが体内に存在しています。豊かな生活、温暖な生活がこの副腎の機能に変化をきたし、アレルギー疾患が増えてきたと言います (小山内博元労働科学研究所)。その副腎の機能を発揮させる一つの方法に冷水浴があります。十分にお風呂で温まった後、水道の水を体にかけるやり方です。風呂桶なら10〜20杯、シャワーなら1分間かけます。小山内先生によるとこの冷水浴で花粉症以外に慢性肝炎、腎炎、関節リウマチにも効果が見られたとあります。もちろん子どもの方が成長段階にあるため効果はあります。ただし、高血圧症、狭心症の方は十分注意が必要です。まずは膝下から冷水をかけることから始め、慣れたら徐々に体にかけていくのです。
副腎とアレルギーの関係
冷水浴は生後間もない時期から成長期までのお子さんに有効なようです。これからおやりになるとしたら、まず膝から下に水をかけることから始めましょう。小山内先生によると、風呂桶10〜20杯、シャワーなら1分間は必要のようです。私も子どもの手前、昨年の秋頃から実行していますが、今はまだ5、6杯が限度でしょうか。積雪の日も実行しており、実際、水かけ前は憂鬱ですが、終わると爽快の二文字です。
先日、45歳位で始めて10年間、冷水シャワーを2分間浴びている方が来院されました。ここ10年、風邪を一度もひいていないとのことでした。冷水を5、6年続けたのにアトピーが治らなかったという親御さんもいらっしゃいましたが、1杯位では効果が薄いような気がします。また、成長期が過ぎるまで根気よく行う必要もありそうです。
続きは次回へ。
副腎とアレルギー疾患
花粉症の原因として現代人の副腎機能の衰えを提唱する先生がいらっしゃいます (小山内博労働科学研究所元所長)。私達の腎臓の上極には副腎という臓器が存在し、その働きは体内の生命維持を担当しています。一般にはステロイドホルモンを分泌することで有名です。平穏無事な毎日と冷暖房かつ清潔な暮らしが副腎機能を低下させ、その結果、自前のホルモン分泌が低下しアレルギーが抑えられなくなってきたというのです。そこでこの副腎の機能を子どもの頃から活性化させることによりアレルギー反応を抑えようというのです。その方法の一つとして冷水浴があります。風呂から出たら冷水を体にかけるという昔からの方法です。私の3歳の子どもは背中を常に痒がり皮膚表面はジクジクしてましたが、2ヶ月続けただけで今は綺麗な皮膚を保っています。次号へ続く。
私の風邪対策
新年あけましておめでとうございます。光陰矢の如しです。充実の1年にしたいものですね。
さて、風邪の季節です。昨今、新型インフルエンザの話題がニュースを騒がせています。私たち人類には経験のない、新しいウイルス疾患です。今のところ、ワクチンもないし、自己管理で守っていくしかありません。
私たちは、仕事がら風邪の患者さんと接する機会が多いため、日頃からマスクと手洗い、うがいをよくしています。私は目がショボショボしたり、肩こり・寒気がしたら、迷わず温湿布を肩から背中に貼り、熱いお茶と葛根湯を服用します。しばらくすると汗が滝のように流れ、数時間以内に楽になります。できれば生姜をすって中に入れるとより効果的です。風邪の初期はなるたけ体を温めて汗を出しましょう。日頃からよく寝て、免疫力を保つことが重要です。
生活習慣と病(3)
太る人は、遺伝もあると思いますが、共通点は早食い、食べたらすぐ寝るがあります。特に、帰宅が夜の22時頃になると腹いっぱい食べてすぐ寝てしまうという人はかなりおります。食後に動かないで安静を保つというのは、消化に大変よくかつよく吸収されます。太りたい方は食べたらすぐ寝るほうがよいと思いますが、やせたい人にはあまりお勧めできません。夜間はあまり腹いっぱい食べないことをお勧めします。そしてよく咀嚼することです。噛んでいる間に血糖値が上昇して、満腹感が生じるからです。
食後の運動に関しては、消化吸収の面から考えると胃腸の負担が増えるため、むしろ空腹時にするのがよいという意見もあります (小山内博、元労働科学研究所所長)。日本人に胃癌が多いのは、過食と食後の休息不足が原因のひとつと考えられるというのです。
生活習慣と病(2)
食事が1日3回になり、肥満、高血圧、糖尿病が発症してきました。では、どうしたらよいのでしょうか? 食事量を減らすことが先決です。私達は、お腹が減るとすぐ食事をとりますが、我慢して空腹時に運動をして1日2食にするという考えがあります(小山内博・元労働科学研究所所長)。動物は飢餓状態にすることによって贅肉の原因となった脂肪を分解してエネルギーに変えます。この脂肪が分解する前に食事を摂取すると血糖が上昇してしまい、その結果、血中ブドー糖は肝、骨格筋へ貯蔵され、最後に余った糖は脂肪へ変換されやせることができません。従って食事の間隔を伸ばすことによって体内の脂肪分解を誘発させ血中ブドー糖を上昇させるというものです。しかし、生まれて今日にいたるまで食事は3回と教えられてきたため空腹に耐えるのは至難の業です。次号へ
生活習慣と病
「天高く馬肥ゆ、秋」を感じさせるこの頃です。 私たちの先祖が狩猟民族から農耕民族へと変わっていき、その生活様式が徐々に変化したのは前回寄稿したとおりですが、そもそも私達が一日三食とるようになったのはいつからでしょうか。狩猟民族時代は一日一回、農業を始めてからは一日二回の食事になったと思われます。14世紀の後醍醐天皇の「日中行事」には、食事は昼と夕方の一日二回とあります。三食取る習慣は、鎌倉時代の僧侶道元が、中国よりそれを日本へ伝えたとされております。その後、次第に支配階級や僧侶に広まり、江戸時代には武士階級、そして明治維新後全国民に広まっていきました。(小山内博)
この三食の習慣が肥満を含む生活習慣病の誘引になっているのです。ただし、食べ過ぎなければ三食でも問題はないと思いますが。次号へ続く。
長寿の秘訣
9月、当院も移転して早いもので1年が経過しました。今後とも宜しくお願いいたします。
さて、昔から「病は気から」と申しますが、長寿の方は年齢を感じさせません。声にも張りがあり、気持ちも前向きです。さらによく動きます。多くの一致したところでは規則正しい生活、特に睡眠は十分取り少食です。また、若い頃から体をよく動かしていたという事実もあります。
人間は太古の昔は狩猟民族でした。狩りに出て野山を駆け回って動植物を捕まえ食べては寝るという生活を繰り返していましたが、次第に田畑を耕し食料を貯蔵するようになりました。徐々に運動量が減ってきたのです。
現代は飽食の時代です。体を動かすことをしなくなった私たちに待っていたのは肥満症でした。食欲の秋、スポーツの秋です。運動をして体を動かしてみましょう。
排便の重要性4
現代の一日三食摂取を見直し、朝食抜きの一日二食が大阪甲田先生の唱える西式健康法です。朝食を抜くなんてとんでもない、朝礼でよく倒れたり、成績が悪いのは朝食抜きのせいだと警告をする専門家もいます。この健康法では朝食を抜くことで胃腸粘膜の修復を良くし、ひいてはアトピーや気管支喘息などのアレルギー性疾患、美肌効果を生むとしています。しかし急激にやせたりするため成長期の子どもの場合は難しいと思います。
この甲田先生の本に出合うまで朝食抜きなんてとんでもないことだと信じて疑いませんでしたが、食後にすぐ仕事にとりかかったりストレスを感じたりすると、胃が痛んだり下痢になったりします。小食が胃腸に良いのは確かです。腸は免疫力を高める最大の器官です。大事にしたいものです。
▼参考:甲田光雄『腸をきれいにする』日経BP社
排便の重要性3
大阪の甲田先生によると、宿便が脳卒中や心筋梗塞、冷え性の原因になると指摘しています。宿便とは、食べ過ぎによる腸内で停滞する内容物のことで、溜まってくると腸が伸びてきて動きが悪くなり弛緩性便秘になりやすくなります。その結果、有害な菌が増え、腸粘膜を傷つけることになります。したがって腸粘膜を修復するためには、少食が良いのです。腸粘膜再生サイクルは早いため、短期間絶食をするだけで回復します。野生動物では食事は一日一回、ひどい時は何日間も絶食することがあります。あまりたくさん食べると、眠くなってぼーっとしてしまうため他の動物に襲われる可能性があるのです。それに比べて私達人間は一日三回食事摂取しており、その結果、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などのいわゆる生活習慣病が、今日、問題となっています。次号へ続く。
排便の重要性2
私たちの体は、消化管で食物を消化、吸収、そして排泄というプロセスを経て生命力を養っています。したがって腸の働きは、私たち人間が生きていく上で大変重要なのです。この「腸」をいたわることによって、生活習慣病やアレルギー性疾患といった様々な病が良くなるという考えがあります。「現代は詰め込むばかりで排泄が重要視されていない、その結果、病が生じてくるのだ」という、いわゆる西式健康法の実行者でいらっしゃる大阪の甲田先生が提唱されています。
現代の栄養学では、朝を含め一日三食は必ず食事をとり、塩分は10g以内におさえ、30品目は摂取することとされていますが、この説に真っ向から反対するものです。少食、特に断食をすることによって腸粘膜を保護し、食事の回数だけ便を出すと体の抵抗力が増してくるという説です。次号へ。