院長のコラム
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春の病2
本年は、花粉症で悩まされた方が多かったと思われます。これからは、ヒノキの花粉も舞う季節ですので油断大敵です。
東洋医学的に、風寒の邪あるいは風熱の邪が鼻炎に関与していると前回寄稿致しましたが、他に肺気虚、脾気虚、腎虚などが病因に挙げられます。
肺は鼻に開いており、皮毛を主るため肺気が不足すると邪が進入しやすくなります。脾虚は、脾(消化器)と肺が昔から関係が深いとされ、体力がない、疲れやすい、胃腸が弱いなどの方は鼻炎になりやすいというものです。最後の腎虚ですが私達の気(エネルギー)は肺で作られ腎に保存されます。腎虚はエネルギー不足の状態で、肺気虚から鼻炎をおこしやすいと考えられます。
治療は、これらの気虚状態を改善させるのが最も大切なことですが、実際は、清熱剤、解表剤が中心となります。
春の病
春はウキウキした明るい気持ちにしてくれます。しかし、花粉症は憂鬱です。東洋医学的には風邪(ふうじゃ)と寒邪が原因になりますが、次第にひどくなって熱邪が加わってくると、喉や白目が赤くなってきます。すなわち、熱症状の有無で投与する漢方薬も変わってきます。一般的には小青竜湯が有名ですが、これを基本に他の漢方薬を加えてもかまいません。麻黄市附子細辛湯、葛根湯、清上防風湯等々を加えていきます。エキス漢方薬は、何種類かを組み合わせないと効果が薄い場合が多いと思われます。西洋医学では抗アレルギー薬を中心に使用し、点眼点鼻薬を局所に使用していくやり方が一般です。ひどい場合はステロイド製剤を投与いたしますが、全身投与は短期間にした方が良いと考えます。最後に毎週木曜日午後、中医師李先生が来院されています。興味のある方はどうぞ。
手当て(2)
前回に引き続き、夜泣き防止のためのマッサージの方法についてです。私は子どもに気持ちが良いのはこれ?と聞きながら合ったやり方を選びました。3歳位になると良く走り回るためか、足、特に太股、足の裏を好んでせがまれます。そこを軽く押したり手の平でマッサージします。私達大人も腹ばいになって下肢を揉まれると気持ち良くなってきます。子どもも全く同じです。そして、背中もさすります。昼間遊んだ興奮状態に、マッサージすることによって大脳に心地よい状態を与えるのでしょう。まずはお母さんが体験してみて下さい。人間の手は不思議な効果をもたらすものです。
さて、インフルエンザは2〜3月が流行期になりそうです。
手当て(1)
新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。多摩市では、65歳以上の方へのインフルエンザの予防接種の補助が今月末まで認められております。未だ接種が終わっていない方は早めに終わらせて下さい。たとえ流行期に入っても、打たないよりは打った方がいいと思います。
さて、私には2歳8ヶ月の子どもがおりますが、時々夜泣きが激しくて困ると妻より相談を受けました。どうやら昼寝をしたときは少ないようです。そこで必ず昼寝をさせることと夜にマッサージをしてあげることにしました。その結果、効果は1週間ほどで現れました。今ではほとんど泣くことはなくなりました。何よりも自分からマッサージを希望します。手当てとは治療するの意味がありますが、その名の通り手を当てて治すことができます。次回に続きます。
漢方風呂
インフルエンザの季節になりました。本年度から、65歳以上の方には市から補助金が出るようになりました。期間の制限がありますので、各々の自治体もしくは医療機関に問い合わせて下さい。
さて、未病予防のためには正気(抵抗力)を高めることが大切です。それには良く寝ることとストレスを溜めないことです。私は漢方風呂に入ることで新陳代謝を良くし、ストレスを減らす努力をしています。私見を申し上げますと、この漢方風呂は今までの入浴剤と違って非常に湯冷めをしにくいと思われます。難点といえば薬草の匂いがすることと浴槽が多少汚れることがありますが、年間を通して風呂に入ることで、汚れは自然に落ちていきます。また、匂いも自然と慣れていきます。当院で販売しております。冷え症、風邪予防にお勧めいたします。関心のある方は気軽にどうぞ。
代替医療(2)
現在日本で生産されている鍼の90%以上が海外、特に欧米に輸出されています。欧米では、鍼に対する関心が大変高く、既に百万人以上が鍼治療を受けたという報告がされています。私のように、医師で鍼治療者は、3,000人も存在します。この鍼治療発展のきっかけになった事実の一つに、70年代当時の米国大統領であったニクソン氏の訪中がありました。NYタイムスが鍼麻酔を報道し、その後全米に広まったのです。我が国はというと、古来より細々と現在に受け継がれている状況です。今後は、代替医療の一環として欧米からの逆輸入になるかもしれません。さて、インフルエンザの季節になりました。未病予防のためにワクチンを積極的に打って下さい。
最後に毎週木曜日午後、中医師李先生が来院されています。ご興味のある方はどうぞ。
代替医療
私の妻が出産後、お乳の出が悪くなった時に背中をマッサージしたり鍼治療を施行しました。その結果、不思議にもお乳の出が良くなったのです。また、タンポポ茶も効果があり、出が悪くなると妻はタンポポ茶を愛飲しております。実はタンポポは、乳腺炎やお乳の出を良くすることが昔から知られているのです。一般の薬局で売られていますので、お乳の出の悪いご婦人は、一度試してみると良いでしょう。
私は、21世紀は代替医療が広まる時代と考えています。代替医療とは現代医学の主流を占める西洋医学に代わる医療をさします。その代表的なものが東洋医学です。当院でも取り上げている漢方医学、鍼灸治療を始めとしアーユルベーダー、按摩、指圧等も含まれます。
さて、毎週木曜日午後、中医師李先生が来院されてます。ご興味のある方はいらして下さい。
鍼の経験
夏は胃腸系の病気に侵され易いですね。
以前、夏から秋にかけて伊豆に旅行に出かけた時の話です。その日の昼に食べたものがあたって、下痢・腹痛に悩まされたことがありました。手持ちの薬で一時的には凌いだのですが、旅館についてから、夜間になって吐き気・嘔吐に悩まされました。これはもう病院に駆け込まないとだめだと観念した時、家内が「鍼を打ちましょう」と言いました。えっ?鍼?と思いましたが、何でもいいからこの気持ち悪いのだけは取ってほしいと思い、仰向けになりました。そして、中かん(臍と剣上突起の間)に一発入った瞬間、嘘の様に今までの苦しみが取れてしまいました。鍼は鎮痙剤と同じ位の効果があるというのを聞いたことがありましたが、自分が経験して初めてわかりました。以来その効果を信じ、診療に鍼を多用しています。
鍼で消える痛み
慢性関節リウマチ、五十肩などの痛みは中々消えません。鍼灸治療でも同じことが言えます。しかし、世の中鍼治療で消える痛みというのもあるのです。一般的に内臓感覚には胸部や腹部の内臓に起こる痛みである内臓痛と内臓の異常を皮膚に伝える連関痛が存在します。鍼治療はこの連関痛に良く効くとされております。
例えば、月経痛のひどい人は腰部に圧痛点(押すと痛む場所)が存在します。月経予定の数日前からその圧痛点に皮内鍼と呼ばれる埋め込み式の鍼を挿入することで不思議と痛みが消失してしまう人がおります。また、腰痛のある人では腰部の圧痛点に皮内鍼を挿入すると痛みが軽減します。現代医学では理解できない東洋医学が持つ不思議な力です。
さて、毎週木曜日、当院に中医学の李先生がいらっしゃいます。皆様どうぞいらして下さい。
鍼治療の経験
私が以前勤務した病院で経験した、大変興味深い出来事があります。肩凝りで鍼治療を約6ヶ月受けていた70歳代の女性が、ある日友人から後頭部だけ髪の毛が真っ黒になっていると言われてびっくりして鏡を覗いたところ、首の後から頭のてっぺんにかけて黒髪になっていたと言うのです。私も見せて頂きましたが、確かに太陽膀胱経(背中側脊柱に沿う経絡)に沿って黒髪が生えておりました。私は、この経絡を使用することが多いものですから間違いなく鍼の影響と思われました。鍼治療は血液の流れを改善することはよく知られております。一般的に鍼灸治療は一種の呪いと思われているところが多分にあります。しかし、いざ治療してみると結構効く症例があって驚かされます。私が、西洋医学だけでなく積極的に漢方医学を取り入れている理由がそこにあります。
鍼治療
今回は鍼治療について述べます。東洋医学には、漢方薬以外に鍼灸、按摩も含まれます。鍼治療は、ツボと呼ばれる場所に金属製の細い鍼を皮膚に刺す方法です。体には経絡と呼ばれる通路が皮膚や体内に存在すると昔から信じられており、ここに分布するのが経穴、いわゆるツボになります。ツボは気血が集まっているところで、ここに鍼で刺激を与えると経絡を通じて臓腑や全身の治療になるわけです。腰痛、膝関節痛、寝違えにはかなり効果をあげた症例もあります。ただし、整形外科で重大な疾患がないことを確認してからの方が良いと思われます。私は、腹部膨満感には連日併用してます。なお、当院では、多摩市福祉協議会の鍼マッサージ券が使用可能です。
さて、毎週木曜日、中医学の李先生がいらしてます。御興味のある方はいらして下さい。
産後に漢方薬を!
春は新しい生命の誕生の時です。東洋医学的な考えによると、ヒトは、生命力のもとを腎に貯えていると信じられています。胎児は親からの気と血を受け継ぎ、そして生まれてから獲得した気を腎に貯えるのです。したがって母親にとってお産は、気、血、共に不足する状態、すなわち気血両虚になるわけです。症状は疲れやすい、風邪を引きやすい、めまい、動悸、不眠、いらいら等です。お産は、母親にとって体力を消耗するため産後は大変辛いものです。現在も産後ノイローゼという言葉があるように、昔から産後は精神不安になることが知られています。体力保持のために一度漢方薬を飲むことをお勧めいたします。
さて、毎週木曜日当院に中医学の李先生がいらっしゃいます。どうも調子が良くないなどお悩みがありましたら、どうぞいらっしゃって下さい。
花粉症
春はスギ花粉症の季節です。東洋医学的には鼻、喉、気管支は皆、肺に属します。前回も述べたようにスギ花粉症は風熱病の一つと考えられているため、風邪と熱邪に対する治療が必要となります。一般的に小青竜湯が有名ですがこれは、薬効が温性のため喉の発赤、黄色の鼻汁を伴う場合には効果が薄いかもしれません。したがって、清熱解表薬が含まれる薬を併用していきます。
さて、先週もお知らせいたしましたが、毎週木曜日当院に中医学(中国伝統医学)の李先生がいらっしゃいます。先生は南京中医学院を卒業され、現在日本に在住しております。常に体の調子が良くない方、現代薬には抵抗があるなどの方は木曜日午後3:00から5:30に来院して下さい。当院は漢方保険診療を基本としていますので、一般の薬と同じく安心して飲むことができます。
スギ花粉症
春は東風にのって、私達に生命をもたらします。現在この風(ふう)によってもたらされる病の一つに、スギ花粉症があります。東洋医学的には、風熱の病の一つと考えられており、かゆみ、症状の変化は風邪、充血及び日中に発症するという特徴は熱邪を表わします。治療は漢方薬、西洋医学的には、抗アレルギー剤、局所には点眼、点鼻薬を併用していきます。どちらの場合も最も大切なのは、スギ花粉(邪)から身を守ることがあげられます。マスクをするという古典的な方法が一番てっとり早いと考えます。最近ではスギ花粉を通さないマスクが主流になっています。一度お試し下さい。
さて、3月より毎週一回午後(木曜日?)、中医学の李先生が当院にまいります。先生は南京中医学院を卒業され、現在ご主人と共に日本にいらっしゃいます。関心をお持ちの方はお電話下さい。
五行論と冬
2月は寒さも一段と冷え込みます。森羅万象を五つに分類した五行論によると、冬は水、方位は北、気候は寒、色は黒、五臓では腎を表わします。腎は生命力を表わしますので、冬は暖かい春をじっと耐えて待つ時期でもあるわけです。
さて、感冒もそろそろピークに達する頃かと思われます。昨年、インフルエンザかどうかを外来で簡便に診断できるキットが販売されました。現在、保険が通り、しかも約20分程で結果が出ます。ただし、タイプの区別はできません。インフルエンザだとしても、最近、抗ウイルス薬も開発されております。早期に投与すれば効果があるといわれていますので、インフルエンザだと思ったら2日以内に来院して下さい。
最後に、外出時には、マスクをして暖かくして下さい。あと1ヵ月程で暖かい春が来ます。もう少しの辛抱です。
未病予防 その3
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
前々回より未病予防の話をしてきましたが、やはり風邪はひくよりひかない方が良いですね。インフルエンザワクチンも打たないより打った方がましと考えております。仮に現在流行していても、接種後、1週間頃から抗体が上昇し始めると言われていますので、ある程度の効果は期待できると思います。たとえ間に合わなくても今回接種しておけば、次回来年のワクチンの効果が高くなることが予想されます。この1月に提供できるかどうかわかりませんが、ワクチンが余っているようなら、是非受けて下さい。
さて、中国漢方医(中医師)の李先生が週1回当院にまいります。先生は、南京中医学院を卒業されました。まだ、日程ははっきりしませんが、御興味のある方は、お問い合わせ下さい。